生成 AI と個人開発時代の再来
生成 AI の可能性を最大限アンロックするなら個人開発に乗り出すべき。
チーム開発では(少なくても当面の間は)生成 AI の時代だからと言ってすぐに既存のプロセスを捨てられない。やれ Issue だ PR だ、コードレビューだ、ドキュメントだ。それらのプロセスを捨てようという決断の敷居はとても高い。 でも明らかに生成 AI を前提とした開発は新しいプロセスを求めている。
だから既存のプロセス全て一回リセットするために個人開発に乗り出し、生成 AI に完全に振り切ったプロセスを模索するべき。今チーム開発で起きているのは「人間がボトルネック」となっているプロセスの発見だろうけど、そこからそのボトルネックを外したプロセスがどんな姿をしているのか、個人開発で確認してみるべき。
ここから話は変わるけど、トップレベルの開発者なら十分個人で組織に挑める時代でもある。参入障壁の低い toC のアプリやサイトが個人開発者にひっくり返される時代だと思う。それにそもそもソフトウェアは個人開発が主体だった。ウェブの出始めも、スマホアプリの出始めも、まずは開発の主体となるのは個人だった。
でもエコシステムが巨大化・複雑化すると個人の力の範疇を超えてしまう。だから開発者の役割を細分化せざるを得なくなり、組織戦になっていく。ソフトウェアのドメインの外側でやらなければいけないこともどんどん増える。一例を挙げると昔 iOS アプリを作っていたのだけど、Twitter(当時)の OAuth 対応をしなければならない、みたいな段階で面倒になりやめてしまった。
ご存知の通り生成 AI があればドメインの外側のコストは激減する。そのコストが極小化された世界で、生成 AI に振り切ったプロセスを持つ開発者が組織と争う。その開発者は組織と同等、もしくはそれ以上の力を持ち得る。素晴らしい個人開発時代が再来したのではないだろうか。