ローコードツールの死

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「SaaS の死」の話題で界隈がもちきりだけど、個人的には「ローコードツールの死」の方が現実に近づいていると思う。そして SaaS と違ってこちらの「死」は本当に消え去ることを意味するかもしれない。

そもそもローコードツールが生まれたのは、所謂エンジニアのリソース確保が難しい状況においてもアプリやサービスを「内製」することに価値が見出されたからだ。それはある程度はうまくいったと思うし、私個人もいくつかのローコードツールを使ってきた。しかし生成 AI が爆発的に成長し、あっという間に非エンジニアが普通のコードでアプリやサービスを実装できる未来がやってきてしまった。

それでもローコードツールに価値がなくなるわけではなく、例えば点在するデータソースや外部サービスとの繋ぎ込みの部分で力を発揮することも多い。しかしそれ以外では、ここまで簡単にコードが実装できるようになると、コードを書かなくてもいいというローコードツールのメリットが相対的に小さくなり、そのデメリットの方が目立ってしまうようになる。例えば保守性の低さがデメリットの一例だ。ローコードなのでそこには「可読性」もない。

それに個人的な経験から言うと、結局ローコードツールで作ったアプリやサービスに対する要件が複雑になってくると、多少のコードを書かざるをえない。ローコードツールには必ずそれを行うためのコードを埋め込む機能が付随しているのが何よりの証拠だ。もし要件を満たすために結局コードを書く必要が出てくるのであれば、最初から生成 AI で実装を始めてしまおう。そう考えるのが自然だ。